2019年12月18日水曜日

大学入試 記述式見送りに

 
 大学入学共通テストの国語・数学の記述式問題の導入が見送られました。
 採点の公平性が保障されないことなどのためです。英語の民間試験に続くものです。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019121700708&g=soc&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

 これまでの教育改革も、現場実態を顧みず、場当たり的なものが多く、導入によって現場を余計混乱させ、多忙さだけを加速しています。学校に対して、机上で思いついたあれもこれもの教育課題を押し付けてコントロールするのではなく、子どもたちと現場の教職員の意思が尊重され、地域・保護者の声をふまえた自律的な「公教育」として位置づけをしっかりさせていくべきです。

 英語の民間試験では、共通テストを実施予定の民間会社とその対策サービスを行う会社が実質同じであったことも問題となっていました。これは、全国学力テストについても同じことが言えます。学校教育全体が、特定の民間企業に重要な情報を握られていると言っても良いのではないでしょうか。

https://dot.asahi.com/aera/2019111200041.html?page=1





2019年12月5日木曜日

「給特法改正案」(1年単位の変形労働時間制導入等)が可決されてしまいました

 4日に参議院で「給特法」改正案が、自民党、公明党、維新などの賛成多数で可決、成立してしまいました。教員の働き方改革の一環としていますが、現場としては、働き方改革どころか、逆行する恐れがあることを懸念しています。

 学校の時間に余裕を無理矢理生み出し、そこにたくさんのことを詰め込んできたのが、これまで ですから。

 文科省は、そもそもの超勤をなくし、ゆとりをつくるためと理由を説明していますが、現場におりていく段階で、これだけ超勤できるならやれ、となりますし、上限とされる時間数の集計も、正確に把握できないように(少なめに)申請させられることが懸念されます。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019120502000153.html

 https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/10937