新入社員の女性が昨年、自死した事件をきっかけとして、先日、厚生労働省による強制捜査(違法な長時間労働を強いた疑い)が電通に入りました。電通社員による自死はこれがはじめてではありません。しかし、今回も繰り返してしまったのです。
私たち労働組合は、こうした悲しむべきことが生じないように、日々のとりくみをしています。しかし、まだまだ過労死にストップをかける大きな流れをつくりえていません。
教職員の現場も過酷です。月に100時間を超える超勤をしている先生方はざらにいるでしょう。夜遅くまで煌々と職員室の明かりがともり、持ち帰り労働なくしては仕事は終わりません。そのような中で、心の病により一線を引かざる得ない先生がたくさんいます。かつては、「夏休み・冬休みがあってうらやましい」との声も聞かれましたが、最近では、休業中も休むことがままならない状況になっています。
過労死の問題が明らかになってから、もう何十年もたちました。人間らしい働き方ができる社会になるよう、法整備や働く環境をまだまだ変えていく必要があります。そのためには、みんなが声をあげ、当たり前の権利を行使できる状況をつくっていかねばなりません。「自分は今大丈夫だから」という無関心や人任せが何よりのブレーキになってしまいます。労働組合への理解、そして積極的な参加をよろしくお願いいたします。
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